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第2回バスツアー(9/5開催)報告レポート

9/5に開催された第2回バスツアー。
今回のテーマは「働きやすい会社とは?」

「将来出産・子育てしながら働きたいと思っていて。
なので女性の働きやすさに対する取り組みをしている会社のお話を聞きたくて参加しました」
「留学した時に海外での男女の働き方について見聞きしてから、
日本で実現可能な働きやすさって何だろうと考えるようになって」
などなど、働きやすさについて考えるようになったきっかけは参加者のみなさんさまざま。

会社の仲間の働きやすさとは何かを自問し、イノベーションを起こす企業3社を訪問しました。
その1社目は社会福祉法人ひまわり福祉会。
同法人は名古屋市・尾張旭市にある拠点で、
障害者の生活・自立支援サービスを提供しています。
介護職員の全国平均勤続年数を大きく上回っており、
若い人が活躍する一方で勤続年数10年以上の職員も多いそう。

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働きやすいとはどういうことだろう?というお話から始まり、
ひまわり福祉会の働きやすさへの取り組みについて
本部事務次長の鈴木さんから詳しく伺いました。
「介護の仕事だからきつくて給与も安いのでは」
という一般的なイメージとは一線を画す同法人の制度の内容・多さに驚く顔がちらほら。

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施設利用者の方とのコミュニケーションや勤務体制などについて説明していただきながら、
施設の中もぐるりと見学させていただきました。
夜勤の場合は翌日も終日休みになるそうで、
アクティブな職員さんだとプチ旅行に行く方もいらっしゃるんだとか。

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施設見学のあとは、職員の伊東さん・中村さんへの質問タイムを頂戴しました。
思い思いに質問させていただいてお二人共通の意見として出てきたのは、
異なる価値観を認め合う職員同士のチームワーク、
職員と施設利用者さんの関係の良さについてでした。
勤続年数の長さは、安心して将来設計しながら働ける制度が整っているだけでなく、
暖かい人間関係があるからなのかもしれません。
「利用者の方だけでなく、職員も”その人なりに”成長してほしいと願っています」
と鈴木さんから締めくくりの言葉をいただきました。

お昼休憩をはさんで次に向かうは、株式会社エステム。
水処理を中心に環境ビジネスを展開しています。
今回は人事担当の西森さんからお話を伺いました。

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水処理業界では男性の従業員が多く、エステムでも男女比は7:3ほど。
女性社員からの声を受け止めて、時短勤務の期間を法定より長い
「子が小学校3年生になるまで」に延長した同社。
少ない女性従業員からの声にも会社として耳を傾け続けています。
今は女性だけでなく男性の産休・育休取得を奨励しているそうです。

会社や制度について説明をしていただいたのち、
「調査分析センター」と「情報監視センター」を見学。
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調査分析センターでは、主にお客様から預かった水の水質分析を行っているそう。
機械の手を借りる必要があるほど、預かっている水がたくさんあるようです。

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情報監視センターでは排水処理場といった監視対象となる現場を、
遠方監視装置から送られる情報をもとに365日24時間体制で監視しているとのこと。
低コストで質の高い管理ができることが遠方監視のメリットです。

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見学後は育休取得経験のある西中村さんと
「再雇用制度」を利用して職場復帰した三宅さんへ、
思い思いに質問させていただきました。
「権利を求めるにはそれ相応の義務を果たしている必要があります。
『自分はどうしたいのか?』を自分に問いかけて、
ぜひ自ら働きやすさをつくっていってください」
とメッセージをいただきました。

訪問企業も残すところ1社。
最後に伺ったのは、女性の視点や感性を活かしたコンサル&マーケティング調査を行う
株式会社ラッシュ・インターナショナルです。
さまざまな講演に引く手数多の倉田社長から直々にお話いただきました。
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中小企業にワークライフバランスが必要といわれる社会的背景にはじまり、
「時間に制約のある女性を活用する」を正とすることからスタートするという
同社の軸についてお話を伺いました。

働きやすさへの取り組みが評価され、愛知県や経産省から表彰された経歴をもつ同社。
女性が働き続けることを前提とした時に「当たり前」である環境を整えた結果
表彰されたことに社長自身も驚いたそう。

「ラッシュの考え方に共感していただけるお客様を選び、仕事を選んでいます。
だからこそ妥協は許されないし、ラッシュで働くことの大変さはそこにあります」
と語る倉田社長。
良い環境で働きたいなら、人より努力して能力を上げて、
短い時間に多くの仕事をハイクオリティでこなすしかないという社長の言葉を
参加者は真剣な眼差しで聞いていました。

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3社目の訪問が終わり、帰路のバスでは参加者同士で感想をシェア。
「働きやすさというのは人によって違うんだと感じました。
自分が提供できるもの、求めるものと会社のそれらがマッチするといいんだと思います」
「企業に備わっている制度だけでなく、自分がどう動くかということが
働きやすさを形作っていくんだと気づくことができました」

それぞれが「働きやすさとは?」という問いに自分なりの答えを見出した1日となりました。

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